カットパック苗(4本入り)で1プランター
サツマイモはプランターでも作れます!

準備する物
*カットパック苗:4株*横長プランター:30センチ×60センチ位、深さ30センチ位の大型のプランターがおススメです。
*元肥入りの野菜用土:プランター栽培は、初期に元肥が入っている方が上手くいきます。(プランター栽培では、つるボケになりにくいので大丈夫です。)
植え付け
植え付け時期は、5月上旬から6月上旬頃が目安(千葉県北西部基準)
最低温度は15℃を超えたら、植え付けできる時期となります。暖地なら早めになりますが、寒い地域は最低温度を目安に植え付けください。
また、近年夏の超高温によりサツマイモが生育が鈍る場合があるので、今までよりやや早めに植え付けた方がよいでしょう。
POINT
植え付ける時のポイントは3つ。

Point.01
苗のツルが2〜3節まで伸びている苗がよい
カットパック苗を購入した場合、草丈や節間が短い場合には、ツルを伸ばしてから植えましょう。プランターには用土を9分目位入れておきましょう。
※画像左の苗が植え付け時にベストな大きさ。


Point.02
根をどうする?
そのまま植えてしまうと、すぐイモが出来てしまい、収穫量が少なくなってしまいますので、根の3分の2位を切って、ほぐしてから植えましょう。その時にピンクの太い根が出ている場合には、元から切り取ってください。
少しの根が付いている事によって、初期の活着を早めるためだけですので、根の量はかなり少なくしてから植え付けるとよいでしょう。
4株植えるので、均等になるように位置決めをして目印しを付けておき、一ヶ所ずつ植えていきましょう。

Point.03
ツルの節を2〜3節、土の中に埋め込む
深さ4センチの溝を作り、根元から2〜3節が土中に埋まるよう斜め、あるいは水平にねかせるように節を入れて土寄せをします。この時の葉は地上部に出るようにしてください。
この節の下に根が伸びてサツマイモができます。節が少ないと、サツマイモの収穫が少なくなります。
先端の生長点は土の上に出ているようにします。
4株を同じように植え付けましょう。
植えた苗が動かないように、水やりをします。最初の水やりはタップリではなく、全体が湿る程度で大丈夫です。
しばらくすると、生育が始まります。

置き場所、水やり、追肥
置き場所
出来るだけ日当たりの良い場所へ置きましょう。水はけが良いように、プランターの底が地面に着いている場合には、レンガなどを置いて空間が空くようにしたほうがよいでしょう。
水やり
苗が小さい時は、表面の用土がかわきはじめたら、用土全体がしっとり濡れる程度の水やりをしましょう。雨が降って濡れていれば、水やりは不要です。大きく育ってきたら、乾いたらタップリかけるのが基本ですが、同様に雨が降って濡れていればかけないでOKです。
8月中旬以降は、乾いたら、あるいは葉が萎れ気味になったら、タップリとかけましょう。
追肥
植え付けから3ヶ月位経ったら追肥をしましょう。化成肥料ならカリ肥料が多い物を選び、目安として片手で軽く2握りほどを用土の表面に均一に広がるようにまきましょう。
収穫:期間は120〜160日位
植え付けから収穫までの目安としては…
*ベニアズマ・ハロウィンスィート:120〜130日位
*あまはづき・金時:130〜140日位
*べにはるか:140日位
*安納イモ・ふくむらさき:150〜160日位
*あまはづき・金時:130〜140日位
*べにはるか:140日位
*安納イモ・ふくむらさき:150〜160日位
※地域や栽培環境によっても変わりますので、目安としてください。
収穫日は、晴れの日が続く天気の良い日を選びましょう。プランター栽培のイモ掘りは、とても上からは掘れません。掘るのではなく、ひっくり返しましょう!

最初に上部の葉やツルを元から切り取り、ひっくり返して崩しながら収穫します。
用土を取り除きながら、イモが折れないように、ゆっくり丁寧に収穫しましょう。
およそ20〜30本位は収穫できます。
用土を取り除きながら、イモが折れないように、ゆっくり丁寧に収穫しましょう。
およそ20〜30本位は収穫できます。
収穫後の処理と保存
Step.01
仕分け
収穫後、軽く土を落とし、傷がついていないか仕分けをしましょう。(傷がついたイモは傷みが早いので、早めに食べるようにする。)
Step.02
乾かす
風通しが良く、雨の当たらない日陰あるいは半日陰に新聞紙を敷き、イモを並べます。土がついたままで2〜3日乾かしましょう。 (洗うと腐りやすくなり保存が難しくなるので、水洗いはしない方がよい。) ※「あまはづき」は収穫直後から甘いので、早めに食べるようにしましょう。貯蔵には向かない品種のようです。
Step.03
保存の準備
乾いたら土を払い落とし、できれば1本ずつ新聞紙に包みます。段ボールや発泡スチロールの箱に新聞紙を数枚敷き、新聞紙に包んだイモを入れましょう。
上部にも新聞紙を多めに覆って、フタを閉めます。
発泡スチロールの場合には、上部や横に通気を図るため、小穴を数個開けておくとよいでしょう。
Step.04
10〜15℃の室内で保存
10〜15℃の室内で保存しましょう。(低温障害を起こし傷んでしまいますので、冷蔵庫には入れないでください)
収穫から1〜2ヶ月経つと、追熟して甘味が増し美味しく食べられます。
特に「べにはるか」は追熟すると、ねっとりと甘くなります。

ホクホク系の定番種
ベニアズマ
ホクホク系:黄色
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:120~130日位
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:120~130日位

品のある甘さが魅力
金時
ホクホク系:黄白色
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:130~140日位
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:130~140日位

ねっとりとした甘みが強い
べにはるか
ねっとり系:黄白色
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:140日位
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:140日位

ねっとりとした甘み
安納いも
ねっとり系:黄橙色
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:150~160日位
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:150~160日位

収穫直後から甘い
あまはづき
しっとりねっとり系:黄色
収穫直後から甘い、貯蔵には不向き。
※植え付け~収穫:130~140日位
収穫直後から甘い、貯蔵には不向き。
※植え付け~収穫:130~140日位

βカロテンが豊富なオレンジ色の果肉
ハロウィンスウィート
しっとりねっとり系:橙色
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:120~130日位
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:120~130日位

アントシアニンを多く含む甘みの強い紫芋
ふくむらさき
しっとりねっとり系:濃紫色
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:150~160日位
1〜2ヶ月位貯蔵すると甘みが増す
※植え付け~収穫:150~160日位
※収穫時期は地域や時期、栽培環境によっても変わりますので、目安としてください。
※食味は、栽培方法、時期、焼き方、調理方法、貯蔵方法によっても異なります。
※食味は、栽培方法、時期、焼き方、調理方法、貯蔵方法によっても異なります。
CONTENTS

べにあずま・あまはづき・べにはるか・安納芋・金時・ふくむらさき・ハロウィンスウィート…それぞれの特徴と管理方法をご紹介します。